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聖雅学院の生徒達による、何気ない日常を綴った日誌です。
No.
2025/07/02 (Wed) 14:40:42

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No.384
2009/06/23 (Tue) 11:04:22

ヨン


何だ?今回のクエストは…

馬鹿馬鹿しいクエストにも程がある。
俺には思い出の人間など、1人も思いあたらない。



………
……


真っ白な世界から、目の前に現れたのは、家だった。
自宅であるが、ここは実家である。

…と、言う事はカードを持つものは誰か?



???
「兄様、お探しの物は、わたくしが」

ヨン
「ジュウか。お前が持っていたのか」


ジュウは俺の妹であり仕事上での相方でもある。
俺が頭脳で、ジュウが力。

女ながらに剣術にも腕力にも非常に長けている。
話に聞くに、戦の勘も非常に良いらしい。


ヨン
「お前が持つならば、手間がかからないな。
むしろ、ジュウならば、何故にわざわざ会いに来なならんのか…(怒)」


ジュウとは仕事上毎日のようにコンタクトをとっている。
要するに毎日会っているようなものだ。

それをわざわざクエストとやらで、かしこまって会いに行かねばならない意味が全然解らない。

あの学院は本当に無駄が多すぎる…(怒怒怒)


ジュウ
「兄様、わたくしと兄様がお顔を合わせましたのは、1ヶ月ぶりにございます」

ヨン
「そうか?しかし、毎日無線で連絡を取りあっている。
毎日顔を合わせているのと変りもせんだろ。」

ジュウ
「………左様で…」


少し俯くジュウ。
何時もながら、無表情で何を考えているのか解りにくい。


ヨン
「こんなくだらないクエストは早く終わらせる。
持っているカードを渡せ」


ジュウ
「承知致しました…」

ジュウは俺に素直にカードを差し出す。
こいつの良いところは、この従順なところだ。

携帯でカードを写そうとしたとき、ジュウが話しかけてきた。


ジュウ
「兄様。聖雅学院は楽しゅうございますか…?」

ヨン
「楽しいものか。周りは非常識で悪乗りしたがる馬鹿ばかりだからな」

ジュウ
「左様で……しかし、随分とお早いお帰りのようでしたので…」


ヨン
「…別に早く帰りたい訳じゃない。
ただ、クエストを早く終わらせたいだけだ。

…では、又用があり次第連絡する」

ジュウ
「承知致しました……」


視界が白んでゆき、畏まり礼をするジュウの姿が消えていく。
今回のクエストは楽だった…

が、あまりに意味が無いのではないか…(怒怒怒)



馬鹿馬鹿しい…。全く時間の無駄だった…











………―――――――
……―――


ヨンが去った後、ジュウは呟く。

ジュウ
「兄様にとって、聖雅学院は楽しいところなのですね…。
折角久々にお顔を拝見できたのに…早々に立ち去られてしまった…。

わたくしも、兄様のお傍へ参りたいです…」



愛する、兄様の元へ………―――――


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