聖雅学院の生徒達による、何気ない日常を綴った日誌です。
No.385
2009/06/24 (Wed) 12:35:49
里帰りクエスト、なのだろうか?
今回のクエストは。
一体誰に会うことになるのか。
………
……
ウェット
「思ったとおり、お前だったか(笑)」
???
「お帰り、ウェット(笑)」
花畑の真ん中に、大きな灰色の翼を持つ天使が立っている。
彼の名はレム。
俺の親友だ。
レム
「久しぶりだねウェット。元気にしてたかい?」
ウェット
「うむ、見ての通り元気すぎるくらいだ(笑)」
レム
「君の探しているカードは、僕が持っているよ。どうする?」
ウェット
「そうだな。勿論後で見せてもらうが、折角久々に再会したのだ。
しばらく話でもしないかね」
レム
「…うん!僕もそうしたいって思っていたんだ…!」
レムは、晴れやかに笑って見せた。
俺は真っ黒な翼を持ち、肉を喰らい天使を狩る悪魔。
レムは白い翼を持ち、草食で戦を好まない天使(※レムは天使だ。天使は白い翼だが、レムは訳あって灰色の翼である)
天使と悪魔と言う名称は、ただの有翼人である我々が使用するには俗物的ではあるが、我々の住んでいた小さな島では、古来よりその2つの名称で黒い翼と白い翼を区分していた。
長年、天使を食料として扱ってきた悪魔。
そんな間柄の天使と悪魔とが仲良くできようなど、常識では考えられない出来事だ。
それでも俺はレムと友達だ。
長い間ずっと、ずっと友達だ。
喧嘩をしても、ずっと友達なんだ。
久々に再会した俺達は、昔と変らず語らい、笑いあっていた。
天使と悪魔。
そんな関係でありながら……
…………
……
レム
「ちょっとーーー!!!(怒怒怒)カードを無くすってどういうことなんだよ!!!」
ウェット
「仕方ないじゃないかね。ちょっと手が滑って取り落としたら…
ここいらは草が多すぎて何処かに消えちまったんだ!!!(汗々)」
レム
「渡した時に、君が取り落とすのがいけないんじゃないか!!!(怒)」
ウェット
「しかしお前も俺がちゃんと受け取る前に手を離すから…」
レム
「何…?僕が悪いって言うの…???!(ギラリ)」
ウェット
「そういうわけではないが…!!!(滝汗)」
天使(レム)と悪魔(俺)
…どんなに喧嘩をしても…
2人は何時までも、親友である…(苦笑)
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