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聖雅学院の生徒達による、何気ない日常を綴った日誌です。
No.
2024/03/19 (Tue) 18:47:52

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No.392
2009/06/30 (Tue) 14:56:04

ユニファイ


ここは…
何処だ……???


目の前に広がるのは、一面の花畑。

ここは…そうだ
懐かしい場所だ…。



???
「ユニファイ」


後ろから声をかけられる。少女の声だ。
……酷く、懐かしい声だ……


ユニファイ
「……ジュノ……」


振り返るその視線の先には、
黒いドレスを身に纏い、黒い肌に、ウェーブのかかった黒い長髪なびかせながら、黒い目をこちらに向ける少女が微笑んでいる。

懐かしい、優しい笑顔だ。


ジュノ
「大きくなったわね、ユニファイ(にこ)
見違えて格好良くなったね」


晴れやかに笑みを送る少女。
ジュノは、昔のままの幼女の姿。

彼女は、私を自分の隣に誘う。

小さな頃のように、私はジュノと肩を並べて花畑の中へ座った。



………



しばらくは、他愛も無い話を続ける。

ジュノは昔のように明るかった。
幼かった頃、この笑顔が傍にあるだけで、安心感があった事を思い出す。

……しかし……
……ジュノは……


ジュノ
「ユニファイは聖雅学院というところから来たのね
そこは、楽しいところかしら?」


ユニファイ
「……ああ、そうだね。楽しいところだと思う……

……ねぇ、ジュノ」


ジュノ
「なぁに?ユニファイ」


私は、少し間を置く。
ジュノに伝えたかった、一番の言葉を口にする。


ユニファイ
「ロイも、元気だよ。
今僕は、彼と同じ学院に居るんだ」


ジュノ
「まぁ!!!本当に!!?
ロイは元気で今も居るのね!!!聖雅学院って、何て素晴らしいところなのかしら!!!」


私の言葉に、ジュノはまるで花が開くように、輝かしい笑顔を見せる。

そうだ。私達は2人は、ずっとロイの心配をしていたんだ。
ジュノが朽ち果てる、その牢屋の中で、ずっと。


私が、彼の姿を見つけた時に感じたような喜びを、ジュノも感じてくれるだろうと思っていた。
それを、今こうして伝えることが出来てよかった…。


ひとしきり喜んだ後、ジュノは私をじっと見つめる。


ジュノ
「ユニファイは、ロイと仲直りした?」


ユニファイ
「え……」


思わず言葉に詰まる。
ジュノは、そんな私の表情を見て、ため息をついて苦笑してみせる。


ジュノ
「やっぱりね。
駄目よユニファイ。仲直りしないと。

ロイも仲直りしたいって思ってる。

あの時だって、本当はロイは貴方に仲直りの挨拶に来ていたのよ?
ごたごたがあって、無理になってしまったけれど……

貴方だって、ロイと仲直りしたい筈。
何時も下をむいてもじもじしてちゃ駄目!

勇気をだして、挨拶して御覧なさい。
きっとロイも、挨拶を返してくれる!」


真っ直ぐ私の目を見て、力強く微笑むジュノは、本当に昔と変らない。
意気地なしな私を、何時もそうやってひっぱってくれていたんだ。


ユニファイ
「…うん…。うん、解った。
僕も少しだけ大きくなったんだ。
きっと、昔より…もう少しだけ勇気が出るようになったから…」


ジュノは優しく微笑む。

私は何時でも弱い人間だ。
それでも、こうして支えてくれる人達が居る。

だから私は、今こうして微笑む事が出来るのだ。


ジュノ
「頑張って!私は何時でもどこからでも、貴方達の事、応援してるから!!!」


ジュノがカードを私に差し出す。
これで、聖雅学院へ帰れるのだろう。


私は、そのカードを受け取った。


ユニファイ
「有難う…ジュノ、愛しているよ」


ジュノ
「私もよ、ユニファイ」


互いに頬にキスを交わす。
それは親愛なるお互いへの挨拶。



学院へ戻りゆく途中。
白んでいくジュノの姿から、言葉が聞こえた。


ジュノ
「有難うユニファイ!!!
貴方も生きていていてくれて、本当に良かった!!!」


精一杯の大きな声と、めいっぱい振られた手。
ジュノはきっと、満面の笑顔を、最後まで私に送り続けてくれていただろう。





……ジュノ……


私も、君に会えて


本当に良かった………


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No.376
2009/06/09 (Tue) 11:40:46

ユニファイ

ユニファイだ。

…最近、皆まともに授業の日誌を書いていないように思う。

それもその筈だ。
まともな授業が開催されていないのだからな(ため息)

学院側として、まともな授業内容を考えるべきであると感じる。


本日は終始図書室の一室にて過ごした。


…授業内容が、学院長の一年間ファッションショーと言う題目による映像の上映会と言うものだったので、モナらに誘われて、授業を放棄したのだが…

…いくら私でも、その授業が真面目に受けなくて良いものであると解る(汗)

ちなみに、まともに授業を受けていた生徒は、皆無であろうと推測出来る。


それはそうだろう。
真面目にやっていると到底思えない。

そんなものには付き合えるわけがない(ため息)


図書室では、モナやステビアやモモなどが集まった。

茶を嗜んだり、雑談に華が咲いたわけだが…
こちらの話の方が様々な知識が溢れ、勉強になるように感じた。


…もう少し、真面目に授業構成をするが良い…学院よ(怒)

No.345
2009/04/24 (Fri) 18:42:40

ユニファイ


ユニファイだ。

最近は気候も春めき、暖かい日が続く。
学院の校庭に咲いていた桜は、もうすっかり桜色から、緑色へと姿を変えつつある。

花の赤もまた美しかったが、葉の青もまた美しい。

毎日のように利用している、図書室の個人部屋の窓際にある机に腰掛けると、真っ直ぐ目の前にその青色が輝いて見える。


本日、私は読書感想文とやらを執筆するために、この部屋へやってきた。

昨日出た課題であったが、どうやらボリス・ハーコートはもうすでに課題を達成し、提出しているようだ。


・・・流石、優秀な人間は仕事が速いというものだ。


私も早々に提出しなくてはならない。
日頃より、本は良く読んでいるものの、感想文となると話は別である。
ただ本を読めば、感想文が書けるというものでもあるまい。

原稿用紙の枚数を確認し、頭の中で内容を整理する事とする。

長すぎても短すぎてもいけない。
周到に策を練らなくてはならない。



・・・
・・・・・・


ふと、肩が冷える。

・・・しまった・・・!

・・・どうやら、考え事をしつつ、外の陽気を眺めているうちに、眠ってしまっていたようだ。
窓の外に広がる景色は、少しずつ茜色に姿を変えつつある。

春眠暁を覚えず・・・か。

慌てて起きあがったはずみに、何かが床に落ちた。

・・・制服の上着だ。
椅子の足元に落ちている制服を拾いあげる。

でかい・・・
この大きさからして、どうせモナだろう。

立ち寄った先で私を見つけ、寝入っている姿を見て起こさぬようにと制服を掛けて立ち去ったに違いない。

・・・どうせならば起こしてくれれば良かったものを(苦笑)

しかし日中の陽気とは違い、日が落ちればまだ寒いものである。
油断は大敵というものなのかもしれない。

さて、まだしばし時間はある。
早急に課題をしあげねばなるまい。

モナのせいで、一眠り出来てしまったことだし、随分とはかどりそうな予感がする(笑)
No.329
2009/03/30 (Mon) 12:13:50

ユニファイ

…………

……

理解した




私の選択を述べろと言うのか?
私はここに残る。

この学院に居られるあの方を、私如きの命で救えると言うのならば、それ程素晴らしい事は無いだろう。


何も、迷う必要など無い。

以上だ。







【ユニファイ・セレイオス Bドアの開錠待ち】
No.284
2009/01/28 (Wed) 23:12:52

ユニファイ

ユニファイだ。

先日のクエストで入手した楽譜だが、あれの詳細をネオ・マクベインが日誌に記していたな。

『楽譜は見る者の願いに合わせて違った曲を映し出す』

話に聞くところによると、学院長は、学院長に愛を囁きたい生徒達に、愛を囁きやすいようにと、楽譜を入手したらしいのだが・・・

・・・誰が学院長に愛を囁きたいのだろうか・・・?

不思議な話である。


その楽譜の話を、先ほどモナやウェットとしていた。
・・・2人が話ているのを聞いていたかたちであるが・・・

ウェット
「俺は毎日食事が肉ばかりになるように、ステビアをその気にする歌が欲しいものだな」

モナ
「卑しいものですね・・・。第一、ステビアが貴方に野菜も調理して差し上げるのは、貴方の体を気遣ってのことだ。
それを良くそんなことが言えたものですね」

ウェット
「それは分かるが・・しかし嫌いなものは嫌いなのだ(拗ね)
そんなお前はどんな楽譜が欲しいと思うのかね?」

モナ
「そうだな・・・そう言えば、近所のおばあさんに好意でにんじん半年分くらいの量を貰ったのですが、何か良い消化法が無いかなと思っていたり・・・(涙)
さすがに毎日にんじんのグラッセは辛くなってきました」

ウェット
「・・・ま・・毎日にんじんは辛いな・・・(滝汗)

そうだ、ユニファイはどうなんだ?
どんな楽譜が欲しいと思う?」


ウェットから、急に話を振られて、私は目を丸くした。

・・・そう言えば・・・
自分が何を望んでいるのかなんて、考えた事も無かった。

私はどんな楽譜が欲しいのか?
どうなのだろうか???

私は、その楽譜に、どんな願いを託したいと思うのだろうか???
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