聖雅学院の生徒達による、何気ない日常を綴った日誌です。
No.150
2008/07/25 (Fri) 15:02:45
クエスト5日目。
本日はユニファイ・セレイオスが日誌を担当させて頂く。
今回のクエストは、鬼ごっこ。
正直、私はそのような遊戯に勤しんだ事が無く、人を捕まえると言う行為の困難さに、頭を痛めている。
逃げる人間を追い、捕獲する。
大抵は足を使って、後を追いかけたり、探したりする方法が主流のようだが、私には不向きなようだ。
何処に隠れているのかを見定める能力も、姿を見つけて追いかける体力も、どうやら私は人並み以下であるようだ。
ロートが道端で、シュークリームをむしゃむしゃ食べながら歩いていたと言う情報や、ベンチに座ってビスケットをぽりぽり食べていたと言う情報を得ることはできているのだが、いざそちらに向かっても、もうすでにロートの姿は何処にも無いと言うことばかりだった。
仕事上、人を探索したり、捕獲したりすることはあるのだが、私は所詮指示を出す側の人間。
自ら動く兵達とは違う。
手駒のように、容易く動かしていた彼らの能力を、改めて実感する。
しかし、見つからない…。
クエスト中ながら、ほかの仕事や、勉強もあり、私は仕方なく探索の手を止め、そちらに勤しむ事にした。
そう言えば、前回ロートに頼んだ資料はどうしただろうか?
あれが無くては、今日の仕事は進まないのだが。
連絡してみる事とする。
(電話をする)
ユニファイ「…ああ、ロートか。1週間ほど前に頼んでいた資料は、あがっているか」
ロート「出来てるよ~俺が持ってるから、今からそっちに届けにいくよ~」
ユニファイ「早くしろ、あれが無くては進まない」
ロート「すぐ行くよ~待っててね~」
(電話を切る)
どうやら資料はあがっているらしい。
仕事が進みそうだな。
……
…………
ロートは資料と共に私の元へやってきた。
そしてこう言った。
ロート「おれ、今クエスト中だから、のこのこ現れちゃったら、ユニファイちゃんに捕まっちゃうね~きゃはは♪」
……そうか?
では、せっかくなので捕まえるとしよう。
どうやら、ロートのおかげで、仕事が2つ片付きそうだ。
次回は、人の手をかりずとも鬼ごっこが出来るように、精進せねばならないと痛感する。
以上。
PR
この記事にコメントする