聖雅学院の生徒達による、何気ない日常を綴った日誌です。
No.345
2009/04/24 (Fri) 18:42:40
ユニファイだ。
最近は気候も春めき、暖かい日が続く。
学院の校庭に咲いていた桜は、もうすっかり桜色から、緑色へと姿を変えつつある。
花の赤もまた美しかったが、葉の青もまた美しい。
毎日のように利用している、図書室の個人部屋の窓際にある机に腰掛けると、真っ直ぐ目の前にその青色が輝いて見える。
本日、私は読書感想文とやらを執筆するために、この部屋へやってきた。
昨日出た課題であったが、どうやらボリス・ハーコートはもうすでに課題を達成し、提出しているようだ。
・・・流石、優秀な人間は仕事が速いというものだ。
私も早々に提出しなくてはならない。
日頃より、本は良く読んでいるものの、感想文となると話は別である。
ただ本を読めば、感想文が書けるというものでもあるまい。
原稿用紙の枚数を確認し、頭の中で内容を整理する事とする。
長すぎても短すぎてもいけない。
周到に策を練らなくてはならない。
・・・
・・・・・・
ふと、肩が冷える。
・・・しまった・・・!
・・・どうやら、考え事をしつつ、外の陽気を眺めているうちに、眠ってしまっていたようだ。
窓の外に広がる景色は、少しずつ茜色に姿を変えつつある。
春眠暁を覚えず・・・か。
慌てて起きあがったはずみに、何かが床に落ちた。
・・・制服の上着だ。
椅子の足元に落ちている制服を拾いあげる。
でかい・・・
この大きさからして、どうせモナだろう。
立ち寄った先で私を見つけ、寝入っている姿を見て起こさぬようにと制服を掛けて立ち去ったに違いない。
・・・どうせならば起こしてくれれば良かったものを(苦笑)
しかし日中の陽気とは違い、日が落ちればまだ寒いものである。
油断は大敵というものなのかもしれない。
さて、まだしばし時間はある。
早急に課題をしあげねばなるまい。
モナのせいで、一眠り出来てしまったことだし、随分とはかどりそうな予感がする(笑)
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