聖雅学院の生徒達による、何気ない日常を綴った日誌です。
No.341
2009/04/17 (Fri) 14:24:43
カワドだ……
昨日の出来事の続きを話す事とする…
昨日、寝癖で頭が軽そうな変な服装のオレンジ色の侍が、珍しく俺に話しかけてきた…
話を聞くと、ルイージとアカギがロシアン饅頭なるものを作ったらしく、クラスの全員に回さなくてはならないと言う事らしい…
…こういう話に、拒否権が発生しないあたりがこのクラスらしいと思う…(滝汗)
全員強制参加…仕方ないから俺も食わねばならない…
ボリス
「モアイならヨユーだろ♪」
…何がだ…?
赤木
「あら!やだ☆次はカワドさんなの♪」
ルイージ
「本当!?楽しみ☆期待してまっす♪」
…何を期待…??
そうこうしているうちにギャラリーが集まってきた…
皆の羨望の眼差しが、こちらに向かっている…
………
明らかに、俺が当たりを引くと……期待しているな……
……………(滝汗)
……止むをえん……覚悟を決めるとしよう…
ぱく
もぐもぐ
もぐもぐ……
………
………
………
…周りの目がキラキラと輝いている…
どうする…?ど、どうする……!!!??
…ふ
普通にうまいんだが…!!!!!???
ここは、あえて「ぐおぉおおお!!!!」とか言ってのたうち回るのが正しいのか!!!!?
つ、辛い…
当たったのにいっそ辛い…!!!
俺は今、激辛餡が非常に恋しいぞ…!!!
不穏な静寂があたりを包む。
皆が、その空気に気がつきだした…
静かなざわめき…
皆、興ざめ?か…?
お、俺のせいデスカ…???
………………(滝汗)
ブライヤ
「なんだYO、モアイちゃん当りカー。面白く無いね(笑)」
誰より先にブライヤがそう口を開き、俺の後ろから饅頭に手を伸ばし口にほおり込む。
…早急に話を変えて頂き、助かります…(滝汗)
ブライヤ
「お、美味いw流石マツモト、当りだね♪
ほい、ヒロも喰いな。あーん」
浩紀
「え?俺甘いモン好きじゃねんだけど(苦笑)」
ブライヤが隣に居た浩紀の口に、無造作に選んだ饅頭をほおり込む。
ブライヤ
「甘いモン好きじゃねぇなら、唐辛子餡だとラッキーなんじゃねぇの?(笑)」
浩紀
「そうかも…(もぐもぐ)
……(もぐもぐ)
!!!!!!!!!」
浩紀が口を押さえる。
みるみるうちに顔が赤くなっていくのが目に見えて分かる。
これは…もしや…???
ブライヤ
「あー!!!ヒロ、大・当・た・り☆★(爆笑)」
赤木&ルイージ
「おめでとうございまーーーす♪(ガランガランガラン♪)」
まるで、抽選に当たったかのように、ベルが高らかに鳴らされて、周囲からは祝福の拍手が上がる。
…お…鬼だ…皆…!!!!!
ボリス
「どう?どう?「世界最強唐辛子餡」の感想は★(ゲラゲラ)」
その辺にあったペンケースをマイクに見立てて、ボリスが浩紀にインタビュアーの真似事をする。
浩紀は、そのボリスの質問に答えようと口を開こうとしているようだが、どうやらそんな余裕が無いようだ。
地団駄を踏むようにウロウロしながら、目に涙を溜めて必死で口の中のものを飲み込もうとしている。
…ようだ…
が、限界を超えたのか、すぐさまトイレにダッシュして行ってしまった。
……か、可哀想すぎる……(滝汗)
こういう経験が俺にはいっそ心当りがありすぎて、浩紀の辛さが身にしみて伝わってくる…
…目頭が熱くなりそうだ…(苦)
皆、そんな浩紀の後ろ姿をゲラゲラ笑って見送る。
…又は哀れみの目で見つめているか、微笑ましく見守っているか…(滝汗)
サルビアなんかは
「浩紀さんがあたりですね~♪ぱちぱちぱち★」
とか無邪気にノンキなんですが…
どうなんだろう…(滝汗)
看護婦なんだから…もう少し体の心配とか…しないのか…???
ちなみに流石に生命の危機を感じたらしいスィベルが浩紀の後を追って行った(汗)スィベルは普通の医者の感覚でありがたい…
その後に俺もついて行ったが…
浩紀は、トイレの洗面所で泣いていた…(哀)
でも、どうやら饅頭は出さずに喰ったらしい…良くやるな…
いっそそれでスィベルには怒られていたが…
浩紀
「激辛ってか…激痛なんだけど…(涙)」
限界を超えてトイレの水を飲むやもしれんと思い、早急に茶を買ってきてやった浩紀が一番に口にした一言は、これだった……
……
ルイージとアカギ…
いつか無邪気に人を殺しそうだ…(滝汗)
………
さて、長くなってしまったが…
本日の浩紀は、どうやら胃を痛めているらしく、授業には出てきたものの、机の上に突っ伏している。
昨日からまともに飯を食ってないらしい…(痛)
可哀想過ぎて、いっそ俺が激辛餡にあたれば良かったと思う…(哀)
…そういえば、あたりは5つだが…
他は誰があたったのだろうか…???
今日は休みが多いみたいだが……
………
…………(汗)
PR
この記事にコメントする