本日の日誌当番イクウォル・アダマスだ。
日誌と言っても、俺はあまり授業には顔を出さないので、まともな日誌が書けるとは思えないのだが、それでも宜しいのならばいくらでもかいてやろう。
では、本日は、つい先程まで行っていた実験の結果報告を行うとしよう。
今回の実験は、微量の生物細胞を培養、育成し、諸処の薬品を用いて知能、及び運動能力を与えると言うものだった。
生物細胞は、鼠の目玉1。蜥蜴(とかげ)の足2。雀の心臓1を使用。
1週間程、培養、育成。そして薬品の投与を繰り返す。
昨日、ようやくその成果が出た。
その我々が育成した生命体が、自らの足で歩行運動を行ったのだ。
その様を見て、俺と一緒に実験を行っていた助手の男は一言呟いた。
「何こいつ!!!超キモいんですけど!!!(ドン引き)」
…!!!
あまりに的を得た率直な意見に俺は言葉も無く崩れ落ちた。
あまりの衝撃…腹が痛い。
これはまさに、笑いすぎだ。下手すると笑い死にしそうだ。
鼠の目玉が雀の心臓に張り付き、蜥蜴の足が生えたその下手物は、我々がその、期待を超越したキモさにドン引きしている間に、歩行運動から、破壊運動へと、動きを変えていた。
元々強化生物兵器の基礎を元に構築した生命体だ。その活動変化はまさに予定通りだ。
しかし、その行為は
「お前勝手に何でも壊してんじゃねぇよ!!!超ウザイんですけど!!!(怒)」
と言う訳だ(笑)
俺が喋らずとも、俺の助手は全てを上手く事を語ってくれる。
キモいから障りたくないと言う理由で、その辺にあった蠅敲きを取り出して、その下手物を叩き潰す事にした。
助手の一発。
「きゅぴ」
と気味の悪い音を立てて、つぶれる下手物。
しかし、その潰された容姿は活動を止める事は無かった。
その下手物の肉体は強化されすぎているようだ。
さすが俺の作り出した生物。無駄に強い(笑)
1時間ほど、助手と共にそれを敲き続けた結果、ばらばらに分裂した下手物は、ようやく活動停止。
俺は早々に叩くのに飽きたから休んでたけどな(笑)
死なないのにいたぶったって、面白くないじゃないか。
しかし素晴らしい!
これ程の生命力を持った生物を培養できた事は、目覚しい成果である。
ま、この実験は失敗だが(笑)
さて、仮眠をとったら今度はもう少し視覚的に許せるような代物を作るとしようかな
今日は笑いすぎて疲れた